採択課題要旨

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000006
研究課題名
一般用医薬品の添付文書における記載項目の変更が理解度に及ぼす影響およびアイ・トラッカーを用いた理解度に関する応用可能性の研究
代表研究者
丸山 順也
要旨
目的
添付文書上の用語や表現が生活者の理解度に影響する可能性が示唆された。

計画
一般用医薬品の添付文書上の用語や表現について、生活者の視点から理解しやすいかどうか調査および検討を行う。
さらに、眼球運動記録装置アイ・トラッカーを用いて対象者の視線(注視点)やその軌跡、停留時間を総合的に評価し、添付文書上の用語や表現方法と理解度との関連性を検討する。


期待される効果
添付文書の理解度をより客観的かつ定量的に評価することが可能となることが期待される。
設置期間
平成26年4月1日~平成28年3月31日
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000005
研究課題名
災害時に対応できる OTC 医薬品集のあり方についての検討
代表研究者
鹿村 恵明
要旨
目的
災害時、被災地における支援物資として供給される OTC 医薬品の有効活用をめざす。

計画
・今後の災害時に備え、支援物資として供給するOTC医薬品をあらかじめ選定し、全国の薬剤師をはじめとする医療従事者間で共通の認識を持たせるため、災害時対応OTC医薬品集に掲載すべき内容を吟味して完成させる。また、災害時対応OTC医薬品をどこにどれだけ備蓄しておくのかについても検討する。

期待される効果
・JASDIのホームページ等で公開するとともに随時その情報を更新し、いつでも有効活用できる環境を構築することで、全国の薬剤師間で情報を共有することや製薬企業や薬剤師会等の団体と連携体制を構築し、災害発生時に備えることが期待できる。
設置期間
平成26年4月1日~平成28年3月31日
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000004
研究課題名
日本および米国における薬剤師の臨床試験の論文利用に関する意識
代表研究者
中川 直人
要旨
目的
日本の医薬品情報教育の課題を明らかにする。

計画
臨床試験の論文に関する意識調査アンケートを実施して、薬剤師の臨床試験の論文を読む習慣の有無とその背景となる要因などについて調査する。

期待される効果
米国の薬剤師には臨床試験の論文を読む習慣があり、一方では日本の薬剤師にはその習慣がないものと予想しており、その習慣の差がどのように生ずるかを考えると、これまでの日本の医薬品情報学が、文献評価能力を薬学生に身につけさせるという観点を欠如していることを指摘できる。
これに加えて、薬学生および既卒者の薬剤師に対する臨床試験の論文の批判的吟味の方法を身に付けるプログラムを構築するための基礎データになりえると考える。本調査に基づいて、文献評価できるジャーナルクラブ推進プログラムを構築する。
設置期間
平成26年4月1日~平成28年3月31日
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000003
研究課題名
コンコーダンスに活かす医薬品情報-リスクコミュニケーション 医薬品情報(適正使用情報)共有の実態調査
代表研究者
浅田 和広
要旨
緊急性(或いは話題性)の高い医薬品(医療機器)の適正使用情報について、医療現場での入手(入手時期、入手方法等)及びその利用状況を調査し、医薬品情報の流れを把握し、リスクコミュニケーションとしての医薬品情報のあり方を検証する。
設置期間
平成24年4月1日~平成26年3月31日
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000002
研究課題名
離島における医薬品の適正使用の実態と情報提供に関する研究
代表研究者
平山 匡彦
要旨
長崎県五島市をモデル地域として、薬局・薬店がなく薬剤師も存在しない二次離島(大離島の周囲に点在する小離島)において、薬剤師が定期的に直接島を訪問し、一般用医薬品の供給および医薬品全般の情報提供を約2年間継続実施することで、二次離島・僻地地域の住民のニーズに即した医薬品の適正使用のための、最適な一般用医薬品の供給方法・管理体制および情報提供のあり方について調査研究し提案することを目的とする。
設置期間
平成24年4月1日~平成26年3月31日
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000001
研究課題名
医薬品の安全性確保対策(PMS)に関する医師、薬剤師、MRの意識調査
代表研究者
小久保 光昭
要旨
目的
医薬品適正使用に不可欠な医薬品情報の収集・伝達に携わるMRと医師、薬剤師の製造販売後調査(PMS)に関するそれぞれの意識・認識および課題について調査・研究を行う。

計画
MR、医師、薬剤師に対するアンケート調査を実施する。

期待される効果
PMSを実施する主体となる医師、薬剤師、MRのPMSに対する認識と取り組む姿勢を明らかにすることにより、それぞれに内在する課題を浮き彫りにさせ、今後の施策に反映させる。
設置期間
平成24年4月1日~平成26年3月31日